Vol.29
かたい絆に 想いをよせて
まず最初に、今回のタイトルにPINときてくれないと悲しいですな。 そう、結婚式の定番ソングにして、1989年には高校の音楽の教科書にも載ったという、あの名曲のイントロですよ。 ご希望ならば、この私がアンタの披露宴で弾き語りしてあげましょ! 安くしとくよ〜(金取るな)♪
皆さんは、今まで何人のコレクターとトレードした事がありますか? 国内のコレクター仲間と頻繁にトレードしているのなら、その都度お互い最近の戦利品を見せ合ったり、ネット上で見つけたユニークなピンの情報交換なども気軽にできるでしょう。 日本のピンをGETするたびに海外のBBSあたりに書きこんで、毎回新しいコレクターとのコミュニケーションを楽しむ人もいるのかな? 中には常に7〜8人のトレード相手をキープしておいて、先方の最新リストを見せてもらい、自分の欲しいピンを持っている人を選んで交渉するという、まことに芸達者(?)なヤツもいるらしいね。 日常の全てがピンコレクション、たいしたたまげだ(懐)。
先日ちょっと聞いた話なんだけど、オレって毎月モノスゴイ数のトレードをしてると思われてるらしいね。 ズバリ言うけどさ、私のトレード相手は2人だけだよ。 しかもオファーしているピンは、みんなと同じ日本で発売される限定ピンのみ。 そのトレード方法は、毎月コマメにピンを発送するのではなく、1人は3ヶ月に1度、もう1人には半年に1度ピンを送って、欲しいモノをまとめてGETするのです。
今年の始めから、私はカレンダー(月例)シリーズや熊ピンに関しては、頼まれモノの代理購入用以外をほとんど買っていないので、トレード相手の分もGETしていません。 海外のコレクターには人気のデザインだから、トレードには使いやすいピンだけどね。 だから、日本のピンをほとんどトレード用に買っている人と比べたら、オレの方がまだまだ少ないでしょう。 それでもアニバーサリーやバレンタイン、チェリーにアースデーなどの、今まで毎年発売されてきたピンは残さずしっかりとコレクションに入れているので、この2人用にもちゃんと手に入れるようにしています。 そしてある程度の数が溜まったら、「そろそろトレードしようかね。」と、まるで暑中見舞いと年賀状を送るようなペースでメールを書きますよ。 したがって、日本の各都市から毎月1種類ずつ新しいピンが発売になったなら、トレード用も含めて各3個ずつ、約1万8千円くらいはかかっているワケだね。
先方には、「日本のピンはオレがGETするからね♪」と言ってあるので、半年ぶりにピンを送っても「ソレは、もう持ってるから要らな〜い。」と言われる事もなく、安心してトレードできます。 日本の全都市から発売されるイベントピンは、6種類全てを揃えて、そしてアニバーサリーなどの単品でトレードしやすいピンならば、2つくらいずつ箱に入れてあげるのです。
半年に1度のトレードならば、万が一どれかのピンをGETし損なっても、ゆとりを持ってそのピンを国内のコレクターから探しだせるので、次回にピンを送るまでには余裕で間に合わせる事ができるでしょ(買い逃さないが)。 相手も毎回全都市のピンが揃って送られてくるならば、もちろん嬉しく思ってくれるハズ。 そして全都市揃わなかった場合には、話をそらして1つも送らない(笑)。 う〜ん、相手にいい印象だけを与えるこのテクニック、我ながらホレボレするねえ。
1. HRC London Harley Owners Group
2. HRC Kuala Lumpur Four Nation Ride
3. HRC Mexico Employee of The Month Black Shading
トレードのやり方は人それぞれなので、どんな方法が1番いいのか言いきれるものではありません。 まとめてトレードする事によって、ちょっとしたレアピンに手が届く事もあるのでしょうが、逆に私の場合は、コレクターの間で話題にのぼるような最新のピンなどにはウトいです。 友人に見せてもらって初めて、「あ、そんなのいいなあ〜。」と数少ないトレード相手に問い合わせて探し始めるので、入手するのは発売後3ヶ月くらい経ってからだったりしてさ。
でもね、1度気分のいいトレードができた相手とは、これから先も仲良くしていきたいし、相手が欲しがっている日本のピンは確実に手に入れてあげたくもなる。 ロゴスピのVol.1にも書きましたが、同じ人と長くトレードを続けていれば、たまたまその人が珍しいピンを2つ手に入れた時など、そして運よく簡単にGETできたレアピンも、気前よくオファーしてくれる事もあるでしょう。 上のHRCロンドンのピンは、相手が簡単に手に入れたとかで、日本のピン4個で送ってくれたモノ。 下の2つも、これまた1:1のトレードで譲ってもらいました。
1. HRC Mexico Halloween 2000 Logo w/Bat Wings
(10 made)
2. HRC Mexico Anniv. 7th. Sunburst Logo w/Diamond (10 made)
だから、大切にしたいよね、かたい絆。 自分の欲しかったピンが手に入るのも嬉しいけど、直接会った事のない海外のコレクターたちと、インターネットを通じて仲良くなれるのは素晴らしい事。 時には自分の納得できない条件を出される事もあるかもしれませんが、初めてトレードした相手じゃない限り、その人にとっては入手困難だった場合もあるから慎重にね。 (このピンはUS$15で売っている人もいるのに、日本のピンを4個くれとはひどいじゃねーか!)と思っても、例えばヨーロッパの人気のある新しいピンを、アメリカのコレクターからGETしようとすれば、レートが高いのは当たり前。 ただ1つ覚えておきたい事は、日本のピンをオファーして海外のレアピンをGETする場合に、例えばUS$300.5の評価になっているピンもレアだし、US$60.5のバリューがついているピンもまた希少価値は高い。 1:1でトレードできないピンを全てレアピンと呼ぶならば、それを日本のピン5個でGETできるのか、それとも20個くらい出さないと手に入らない超レアモノなのかを知らないと、海外のコレクターから相手にされない場合もあります。 海外でアクティブにトレードをしているコレクターほど、ほとんどのピンの価値を知っていて当然だと思っている人もいるでしょうから、少しずつ入手困難なモノに手を出していく過程において、プライスガイドなどを利用して、ある程度の知識を身につけていきたいもの。
もう何度もトレードしている相手ならば、僅かな差額を指摘するより、気持ちのいいトレードを続ける事を優先に考えるのも1つの方法だとは思いますが、最近の日本のHRCからは箱入りのピンがよく発売されるので、こちらからの送料も結構かかるでしょう。 もちろんしっかりこちらの事情を説明し、その差額を請求、もしくは相手から多めのピンを受け取れるのも当然です。 そんな事言わなくてもさ、長い付き合いの人ならばわかってくれるんじゃないのかね。 ボタンピンやマーチャンダイスのリストなどのタダでもらえるアイテムを、ピン送る時に一緒に同封してあげてごらん。 日本語版なんて持ってなかった人なら喜んでくれるかもしれないし、何よりもそんな小さな心遣いをしてくれたら、誰だって嬉しいじゃありませんかね。
今日は眠いので、続きはまたのちほど。 (次回は久々にロゴリゲスが登場するらしい・・・)
Vol.30