Vol.33-1
ネバダでつかむぜ、一攫千ピン!
1年ぶりのラスベガス。 どんなピンでも見つけるピンの祭典。 そして、他のお楽しみなど要らないこの街に、今年もまた世界中から集結する有名コレクターたちがいます。 そんなイベントに毎回参加できたならどんなに素敵な事だろう(理想)とはもちろん思っていましたが、1つでも多くの未知なるロゴピンを見つけてやる!という野望 のみを抱いていた私には、今年の春にあらためて掲げるべく新たな目標など特に必要ありませんでした。 “参加する事に意義がある!”と言われているスポーツの祭典は、実際には国の代表にならなければ出場できませんが、ピンのイベントは誰でも参加できるのです。 ソコの貴方、実は密かに心の中で(来年こそは!)とか思ってんでしょ?
昨年のPINDEXも、アムステルダムのPIN−MARCHも、いずれ劣らず“史上最大級”と言われてきましたが、今回のイベントもハンパじゃなかったようです。 イベント参加予定者の宿泊予約だけで230室、その他にも別のホテルに宿泊して会場入りするコレクターも多数いたようで、来場者の数は500人以上だったらしいと聞いていたしね。 いや確かにスゴかった、このままだと10年後のPINDEX参加者はどれくらいになるのかしら?
(PINDEX2002のイベントピンは上の3種類)
今年のベガスツアー、昨年の予告どおり参加したTAKちゃん(F大先生)の他に、京都からもう1人HRCのロゴが大好きなコレクター(女性)もデビューしています。 母親に今回のラスベガス旅行をプレゼントした親孝行な彼女、自分はピンのイベントを楽しみ、お母ちゃんにはアメリカを満喫してもらえる一石二鳥の旅だ!と、このPINDEXをとても楽しみにしていたようです。 と言うか、そう聞いていたハズなんだけど、電話ではこんな事を言ってましたよ。
その人: 「いやー、楽しみやわあ。 数万個のピンっちゅーのが見れるだけでもドキドキもんやね!」
ロゴ: 「そうでしょ? でもお母さんがイベントに興味がなかったら、ちょっとかわいそうだな。」
その人: 「あ、ソレは大丈夫。 ウチの母親はカジノを楽しみにしてんねん。」
ロゴ: 「そうかい! じゃ、オレと話も合うだろね。」
その人: 「甘く見たらイカンよ。 ウチら1000ドル以上ずつ軍資金を持っていくからね。」
ロゴ: 「1000ドルも持ってくの!?」
その人: 「当たり前やろ、何しにベガス行くと思てんの? バッチリ稼ぐでー!!」
ロゴ: (ピンのイベントでしょ・・・?)
9月3日、ラスベガスの空港に降り立ったロゴホリック。
(遥か彼方にハードロックホテルが見える!)
ロゴ: 「ベガスよ、私は帰ってきた!」
と、誰に語りかけるでもなく1人呟いてみても、今回は一緒に到着ロビーのスロットマシンを撫でる仲間もいないのです。 私の頭には、(TAKちゃんめ、自分だけ先にベガス入りしてレアピンをゴッソリGETしてやろうという寸法だな)というイライラしか浮かんできませんでした。 一刻も早くホテルに到着して遅れを取り戻そうと誓った私は、ファーストクラスでくつろぎの旅をしてきたアメリカ人どもを追い抜き、税関審査も1番に通りぬけ、3度目なのに右も左もわからないラスベガスの空港を一目散に飛び出したのでした。
TAK: 「来ましたな。」
ロゴ: 「いるじゃん!!」
TAK: 「お待ちしておりました。 タクシーの用意もできてますよ♪」
ああ、TAKちゃん。 飛行機の便名さえ伝えていなかったのに、わざわざ私の到着時間を調べて空港まで迎えに来てくれるとは! こんなに優しいキミの事を一瞬でも疑ったこのボクを許しておくれ・・・。 オレったら、きっと私がホテルに到着してみれば、まだイベントも始まっていないのにロビーのド真ん中あたりにTAK専用テーブルでも構えて、日本から持ち込んだ特製のザルを片手に世界中のピンを掻き集めているに違いない、などと誤解していたのだよ。 そんな自分がハズカシイ、これからはずーっと貴方について行きます(とりあえずホテルまで)。 ところでその「WELCOME − LOGOHOLIC!」と書かれた画用紙は何? 文房具屋なんてドコにあった? それも相当ハズカシイんだけど・・・。
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