Vol.33-2

やれやれ、ようやくホテルに着いたよ。 オレも相当テンション高くなってきたぜ! 早速チェックインをしようとカウンターへ向かい、今年もダメモトで受付のキレイなお姉さんに話しかける。

ロゴ: 「いや、1年ぶりだね〜。 昨年の約束は覚えてる?」

お姉さん: 「ゴメンナサイ、チョット・・・。」

ロゴ: 「いや、いいんだよ、たしか他の人だったと思うし。 今年は別に点数を競い合ってるワケじゃないから気にしないでね。 ただちょっと話を合わせてくれてたら、オレの先取点で始めてもよかったんだけどね。 来年はよろしく頼む。」

お姉さん: 「???」

(ホテルに入ればたくさんの知り合いがいるハズ、1発かましちゃろか!)


私の部屋番号をチェックしたTAKちゃんは、(ココは私のホテルだから、全てを任せておきなさい!)と言わんばかりに、私のスーツケースを押しながらズンズン歩いて行くのです。 たった今わかったばかりのオレの部屋さえ、複数あるエレベーターの選択も迷わずにひたすら直進して行くこの人は何者? その間も、あのピンは3日前に発売されてすぐに売り切れただの、既に幾つかGETしていたレアピンの話、予定されているスケジュールの確認と、まるでロゴホリック専属のツアコンのようでした(プロだね、この人)。

さて、重たいスーツケースを部屋に置き、ようやく自由行動ができるようになりました。 大先生、私の準備はOKです。 時間がもったいないから休憩しなくても大丈夫! これからいかが致しましょうかね、もうドコへでも連れてって♪

TAK: 「行きますか?」

ロゴ: 「行きましょう!」

そうそう、オレたちはピンコレクターなのだ。 まずはホテルとカフェのマーチャンダイスに行かないとね。

ホテルに到着したら、まずチェックしたい事があったのだよ。 今回のイベントにあわせて、ハードロックホテルからは4種類の新しいロゴピンが発売されるというニュースレターが届いていたからさ。 ロゴホリックが日本の仲間にお土産用として持ち帰るのも当然このピンになるワケやね。 話によるとピンの発売は明日(イベント初日)の朝8時。 よし、明朝は早起きしてマーチャンに並ぶぞー!(並ばなくても買えます)

(このロゴピン、カワイイやろ! 企画した人が天才だからね♪)

このピンを企画した人間は、どうせ作るなら日本のピンのように、キレイなエナメル仕上げにしてほしいという希望をホテルに打診していたと聞いています。 そしてギャンブルの街にふさわしく、スペードやハートなどをあしらった4個セットにしてはどうか?というアイデアが生まれ、更に今までになかった加工方法の工夫をしようと、ピンの表面に色をつけた後 から透明のエナメルをのせるではなく、エナメル自体に色を溶かし込んだモノを上から流し入れ、下の浮き彫りデザインが透けて見えるようにしたらどうだろう?という 発想から、このキレイなロゴセットが誕生したそうですよ。 エナメル加工のピンはホテル初なんだね。 実物は超カワイイので、ロゴに興味がある人は迷わずGETするべき逸品でございます。 いやー、新しいロゴピンが発売されると、私のロゴギャラリーもますます充実しますなあ。


やっぱり久しぶりのラスベガスはいいわ♪ まわりに並んでいるスロットマシンを眺めてるだけでもウキウキしてくるね。 今日は天気もいいし、絶好のコレクション日和やな(何それ)。 一応ココで売ってるモノもチェックしたから、お土産を買うのは最終日という事にして、続いてカフェのショップもチェックしに行こうかね。

ロゴ: 「って、オイ!!」

TAK: 「え、何?」

ロゴ: 「何?じゃねーだろ、その紙袋の数・・・。 オレたちココに宿泊してんだから、後で買えばいいのでは?」

TAK: 「いや、万が一売り切れ(涙)という事も考えられる!!」

ロゴ: (絶対に売り切れねーと思うぞ・・・。)

まあ、オレは手ぶらで行くから別にいいんだけどさ。 ところでこのホテル、カジノが丸いからドコから出るのかわからないの。 オレ1人だったら絶対に迷子になってるね。 もちろんTAKちゃんはカフェに1番近い出口に向かって迷わず歩いていきましたよ。 あーそうそう、確かこんな風景だったわ。 ココを右に曲がるとカフェ方面だったハズ・・・。 と、何でまたココで立ち止まるのさ?

TAK: 「ちょっと先に行っててくれますかね?」

ああ、この人ったらまた何か企んでるよ・・・。 私は言われたとおり出口を右に曲がり、素直にハードロックカフェの方へ歩いていったのですが、後ろを振り返ってみれば、左に曲がって行った彼ときたら、シャトルバス乗り場あたりでもう誰かと挨拶しているぞ。 遠く離れてて誰なのかハッキリわからないや・・・。

見覚えある男: 「ターキーッ!!」

TAK: 「オーッ!」

(オーッ!じゃねーだろ)


夕方6時、今年の前夜祭パーティーは一昨年と同じプールサイドで行われました。 バナナスムージーがなかったので、テキーラサンライズを飲みながらアメリカ人たちと話をしていると、後ろからピンコレクタークラブの会長が話しかけてきました。 なんと、オレが欲しがりそうなロゴピンを今回のために持ってきてくれたと言うのです。 明日のイベントで見せてくれるとの事、コレで1つ楽しみができました。

(ベガスの夜は楽しみがいっぱい♪ でもホテルでおとなしくしてましたよ)

いやー、食べ放題ってのがいいよね。 大先生はもう、フライドチキンとか食べたのかな?

ロゴ: 「どう、TAKちゃん。 何かいい事あったかね?」

TAK: 「丁度いいトコに来ましたな、オレのピン脈4号を紹介するね♪(何人いるのよ)」

彼はどうやら自分の欲しいピンをトレードしてくれる人間を“ピン脈”と呼ぶらしい。 以前にもたくさんのトレード用ピンを持っている海外のコレクターを見つけた時、「すごいピン脈を発見した!」と、わざわざ電話で報告してきたし(笑)。


その夜はTAKちゃんと一緒にカジノに行きました。 2人はすっかりゲーセン気分、オレも結局300ドルくらいは持っていったぜ。 そう、2人だけで行ったのだよ。 例の母娘は誘わなくてもいるハズだからね(ホントにいたよ)。

(スリーセブンを連発! ギャンブラー母娘に負けるワケにはいかん!)

やっぱり夜中まで遊んでしまいました。 朝にはMCDに並ぶんじゃないのか、ロゴホリック!?

3ページ目に続く


Vol.33-3