Vol.35-1

ロゴホリックとサンベルトの冥護

2013年12月11日(水)HRCPCC千葉支部月例会@千葉県船橋市の串揚げ屋さん。

大阪串揚げ「菊井」(千葉県船橋市) / 食べログ / ぐるなび

でぇもん♂: 「来月の1月21日にオーランドのハードロックカフェで開催される、バーロッカーの世界大会(決勝)を観に行きたいんだよね。」

仕事が忙しく、海外旅行などもう10年もご無沙汰だった昨年までの私にとって、でぇもん♂さんのそんな呟きは全く現実味がなく、そのままサラリと聞き流すところでした。 ところがたまたま12月からは長期の休暇が取りやすい偶然のタイミングだったことと、この機会を逃したら暫くは仕事も休めない見通しだったことから(ちょっと検討してみようか)という話になり、早速インターネットで旅行のプランを練り始め、ハードロックカフェの本部があるオーランドへ乗り込むことになりました。

バーロッカーの決勝には、国内大会とアジア大会で優勝した上野駅店のバーテンダー(カズキ君)が出場します。 彼は昨年のカウントダウンでも、2014年の幕開けと共に見事なフレア(ボトルとシェーカーなどのジャグリング)を披露してパーティーを盛り上げてくれました。 でぇもん♂さんの「彼には内緒でオーランドまで行って、会場でビックリさせてやろう!」という提案から、私たちのフロリダ旅行計画は誰にも伝えられることのないまま、秘密裏のうちに着々と進められていったのです。

でぇもん♂: 「いきなり巻き込んでしまってすいませんね。」

ロゴ: 「おかげで私も久しぶりの旅行ができて喜んでますよ!」


2013年12月15日(日)。

ロゴ: 「どうせなら、オーランド以外のハードロックにも行ってみようか。」

HRCPCC(公式ハードロックカフェピンコレクターズクラブ)のリワードプログラム。 年会費24.95ドルのVIPメンバーになっている私とでぇもん♂さんの2人は、貴重なこのチャンスにたくさんのハードロックを訪れ、メンバーズカードを使うことで得られる訪問記録を増やしてやろうと、帰国まで1週間(以内)というタイムリミットの中に、1つでも多くの店舗に行くことができるルートをシミュレーションすることになりました。

最初に立てたアバウトな予定では、21日に出発して同日の午後にオーランドへ到着。 22日には直線距離およそ100キロのタンパへ移動(バス?)、23日は朝早い時間にタンパを出発(移動手段未決定)して直接マイアミへ行き、記念写真とメンバーズカードを使ったらすぐハリウッドへUターンしてホテルに宿泊、24日は再びオーランドへ戻って、25日の午前中に日本へ向けて出発、26日(土曜日)の夕方には成田に着く、というもの。 「ハリウッド」というのはカリフォルニアのハリウッドではなく、フロリダマップ右下のフォートローダーデールという都市の近くにある観光地です。

★の数だけハードロックに行きます。(予定)

ロゴ: 「だいじょぶ、これ?」

でぇもん♂: 「たぶん(笑)。」

この強行フロリダ周遊スケジュールで移動すると、1週間足らずで11ヶ所の訪問記録を付けることができます。 リワードプログラムには、ポイントを貯めて15ドル分のクーポン券に引き換えられる特典のほかに、世界中のハードロックカフェ関連店舗で支払いをする時にメンバーズカードを使うことで、これまでに何都市のハードロックに訪れたかという記録を残すことができるのです。 一般的にハードロックカフェの場合は、レストランで食事をしても、ショップでグッズを買っても訪問記録は1つだけ。 ハードロックホテルでは、公式ホームページから予約した宿泊で1つ(旅行会社でのツアーに含まれるハードロックホテルの宿泊では訪問記録が得られない)、ショップでのグッズ購入で更にもう1つの訪問記録を付けることができます。

GET予定の11訪問記録:

ちなみにロゴホリックの訪問記録(旅行前)は以下のとおり(27都市)。 「HARD ROCK DIRECT」というのは、公式ページの通販を利用することで得られる訪問記録で、錠前のカギのマークが開いているロケーションは営業中、閉まっているところは既に閉店した店舗ということです。 都市名の左にある訪問日時は2012年にホームページの大幅リニューアルがあったことからバラバラになっています。 お金をかけて世界中のハードロックカフェ巡りをすれば数を増やすことはできますが、既に閉店してしまった都市は絶対に訪問記録を付けられないので、ネット上に閉店の噂が流れた店舗には、消滅する前に訪問しておこうというコレクター(ハードロックカフェファン)が殺到するとか、しないとか。

私が2年半住んでいたメキシコのグアダラハラ、訪問しといてよかったぁ!
グアダラハラの懐かしい思い出はコチラ→「Logoholic Speaks Vol.21

この数が10都市、25都市、50都市、75都市、100都市と、以下25都市増えるごとに、ハードロックカフェの本部(オーランド)から記念品(ピンバッジ)が贈られてきます。 現時点の最高位は「225」と書かれたピンバッジを獲得したボブというアメリカ人のおじさん(昨年3月にピンシップ@横浜店に参加)がいますが、およそ普通の生活をしている一般人には不可能な数字です。 そのわりに日本に来た時には、ハードロックの近くにある安いホテルを教えてほしいとメールを送ってきて、ロゴホリックが紹介した1泊7千円のホテル@上野駅前に泊まったりと、なかなか堅実なおじさんでしたけど。

ピンコレクターズクラブがリニューアルされた2年前までは、150都市、175都市、200都市の記念ピンはコレクター個人の名前が刻印された超限定ピン(LE1)が貰えたのですが、今はコスト削減なのか、個人名の入らない共通デザインのピンに変わってしまいました(残念)。 名前入りピンはまだ数えるほどしか作られていないので、公式ページのオンラインピンカタログにも名前入りで掲載されています(メンバーのみ閲覧可能)。 自分の名前が入ったピンなんて一般人には入手不可能なので、我々には関係ない話なんだけど。


2013年12月17日(火)。

「1月22日のオーランドからタンパへの移動は距離も近いからバスを利用するとして、翌日のタンパからハリウッドと、24日のハリウッドからオーランドへは、どうやって移動しようかね?」

2000年から5年連続でラスベガスに行った時も、2004年にバンコクのピンイベントに参加した時も、旅行のスケジュールは全て一緒に行った友だちにお任せモードだった私には、全く解決方法が思いつきません。 とりあえず夜になったら海外のコレクターたちにチャットで聞いてみることにしたのですが、当たり前のような口ぶりでアメリカ人に教えてもらったオススメの移動手段は「レンタカーを利用する」というもの。

ロゴ: 「左ハンドルなんて絶対ムリだよね。」

でぇもん♂: 「さすがに海外での運転はちょっとコワイし。」

車の運転がキライなロゴホリックは、20年以上前にメキシコで車を運転したことがある事実を隠し、なんとか「旅行会社で聞いてみよう!」という結論に至りました(ホッ)。

それと、もう1つ。 当初は1月25日(土)の午前中に現地を出発して、26日の夕方には成田に戻ってくるという予定を立てていましたが、私にフロリダのレンタカーを提案してくれたコレクターさんから衝撃の事実を聞かされました。 なんと私たちが帰る予定の25日(土)と翌26日に、オーランドのハードロックライブで大きなピンコレクターのイベント「PINS GONE WILD VIII」が開催されると言うのです! バーロッカーの応援がメインの目的だったから全くのノーチェック、海外のハードロックカフェに行くのは楽しいが、わざわざオーランドまで遠征して、ピンイベント開催日の朝に帰るというのは実にモッタイナイ、「日本人じゃなくてもモッタイナーイ!」ということに。

早速でぇもん♂さんに電話してみる。

ロゴ: 「帰国希望は26日(日)の夕方だよね?」

でぇもん♂: 「そのつもり。」

ロゴ: 「それ、モッタイナーイなんだってよ!」

でぇもん♂: 「???」

詳しい事情を伝え、ピンコレクターとしてイベントの直前に帰国するというのはどんなものか、という私の問いかけに、「それならオレはもう1日、会社に休みを申請する!」と、強い信念で快諾したでぇもん♂さん、実にカッコイイ! その結果、行きは成田発のシカゴ経由でオーランド、帰りはイベント初日(土)の夜にオーランドを出発し、ロサンゼルス経由で27日(月)の朝5時に羽田着というスケジュールになり、フロリダ内の長距離移動には、あまり聞いたことのないローカルな航空会社の飛行機を手配して(一応 )全路線の移動手段が確定したのですが、ハードロックホテルの宿泊費が2人1部屋で(3万円〜5万円)×4泊と心臓が飛び出るほど高く、(ああ、この先また10年は海外旅行も難しいな)と思えるプロローグになったのでした。

ロゴ: 「いきなり巻き込んでしまってすいませんね。」

でぇもん♂: 「クレジットカードの請求がコワイですな。」

(そんな事より、会社の上司に怒られないのか?)

男のロマンに理解のある職場なんでしょう。


Vol.35-2