Vol.10

禁断の果実! (スタッフピンのお話 その1)

1. HRC International "Give Kids The World" Charity Pin
2. HRC International ALL STARS Small Black Star w/Dark Blue Center Polished Back
3. Tokyo STAFF '96 Translucent Red F. C. Parry
4. Osaka STAFF '96 Blue F. C. Parry

スタッフピン! ショップでは売っていない従業員用のこれらのピンをどれか1つGETした時から、貴方のコレクションは更にエスカレートする事でしょう。そしてお金を出しても買う事のできないものを、海外のコレクターや従業員達とのトレードで手に入れた時の喜びは、ピンズに対する情熱を深めさせ、更なるチャレンジを求めて、この手に入れる事が難しいと言われるスタッフピンのコレクションを増やしていくうちに、初心者はコレクターへ、コレクターはマニアへ、そしてマニアは中毒症へと変貌していくのです。

前にも書きましたが、HRCのピンは、海外のコレクター達などから現金で買うよりも、お互いが所有しているピンズの価値のバランスを考え、相手のピンの価値の方が高いならば、こちらからは少し多めのピンをオファーして、トレードを楽しみながらその種類を増やしていく事をお薦めします。 そのために、ちゃんと “ピンプライスガイド” という物が存在するのです。 これには全てのピンの価値がUSドルで記されているのですが、“この金額で売ります” というよりも、その価格を目安にトレードをするとよい、という “コレクターズガイド” に並ぶバイブルとも言えるでしょう。 まあ、ネット上で盛んにトレードをしているコレクターの殆どは、その価値もわかっているでしょうから、いきなり物凄いピンを希望しなければ、まず心配はいらないはず。 スタッフピンGETのチャンスは、いたるところにあるのです。

それでは、果たしてスタッフピンは全てその価値は高いのだろうか? 否! 写真の1番、このチャリティーのピンは、一部の店舗のスタッフ達に配られた物で、コレクター市場に出回った当初は、US$35前後でトレードされていましたが、HRCのロゴマークもついてないし、その後日本のHRCにも各店50個以上ずつ入ってきたようで、その価値は暴落しはじめている。 先日海外のBBSで、このピンを更に安くオファーしている人がいたけど、一応スタッフピンだし、このあたりからハマりだしてみてはいかが? でも、そんなお金があったら、みなさん募金しましょうね。

真ん中の写真の “ALL STARS”というピン、直径約2センチの小さめのスタッフピンです。 あまり大きなピンを、誇らしげに幾つも胸につけて歩くのは、シャイな私(!)には出来そうにないので、こういうワンポイントになり得るピンは好き。 写真の物の他に、ロゴの色がライトブルーのバリエーションも持っていますが、“Hard Rock”の文字が黄色ではなく、ホワイトの物があり、もう長い事探しています(4月11日現在)。 そこの貴方、もしこれが手に入ったらぜひ私とトレードしよう! レアなピン出しまっせ(笑)。

最後の東京と大阪の “STAFF’96” というピンは、もともとストックホルムで93年から毎年100個あまりずつ作られていたピンのデザインなのですが、日本のHRCが発注していないのに、東京、大阪各店に持ち込まれたピンで、それでも紛れもないF.C.Parry社製だし、従業員達にしっかり行き渡ってしまったので、数少ない日本のスタッフピンの1つとして認められてしまいました。 ちょっとインチキっぽいよね、これ。 インチキついでに、この2つのピンにはそれぞれ赤、青、緑のバリエーションも存在しますが、出回ったのは各都市1色のみ。 ニセモノじゃないだけにGETしたいと思っても、このプロトタイプは流通していないので入手不可能、貧乏への第1歩。

さてさて、スタッフピンはこれだけではありません。ざっとあげただけでも、オープニングスタッフピン、アニバーサリースタッフピン、イベントスタッフピン、勤続〇〇年シルバースタッフピン、ステーションピンなどなど、とてもいっぺんには紹介しきれませんので、特集その2、その3ほかで、追々そのベールをはがしつつ分析していきます。 本日も最後まで御清聴、誠にありがとうございましたね。

読むのはあっという間だねえ、これ書くのに3時間もかかってるのよ。


Vol.11

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