Vol.33-5

今回のオークションには、今朝発売されたばかりのロゴ4種類の、なんとプロトタイプ8個セット(豪華ケース入り)が早くも出品される事になっているのだ! 実際に発売された4種類とは違い、コチラの8種類は色を溶かし込んでいない透明なエナメルを使っているので、トランプのスート(ハートやスペードなど)のマークが金色に光り輝いています。 作られた数は たったの各4個ずつ、もちろん私は落札してやろうと思っていたので、開始時間が近くなるとメインテーブルの近くをずーっとウロウロしていました。 オークショニアのWARWICK(写真後方)も、私が通り過ぎるたびに(ホシインダロ?)と言わんばかりにオレにセットを見せびらかすのです。 確かに欲しいけどね、オレが落札したいのば別の理由からなのさ。 今にわかるよ、まあ見ておいてくれたまえ。

(オークションにはピン以外のアイテムもたくさん出品される)

もうサイレントオークションなどは眼中にありません。 オレは目玉商品だけをGETできればそれでいいんだからね。 オークションが始まって次々とレアアイテムが落札され始めると、ロゴホリックもますます緊張してまいりました。 隣にいた知らないオヤジは、落札したばかりのTシャツがとても嬉しいらしく、大喜びでそのデザインをオレに見せてくれるんだけど、頼むから今はジャマしないでおくれ・・・(笑)。 そして遂に、WARWICKおじさんがロゴセット(ロゴ説法じゃないよ)に手を伸ばし、頭上に高く掲げてセットのオークション開始を宣言 、今まさに火蓋は切って落とされた!

(世界に4セットのみ、ロゴホリックなら迷わずゲッチュ!)

BIDプライスは100ドルからスタート! 125、150、175と、アッという間に値段が上がっていきました。 このあたりからオークションはスローダウン、オークショニアは175ドルに上がったところでセットを私に見せにきます。

ロゴ: 「はいはい、じゃ200ドル!」

WARWICK: 「オー、ロゴホリックハ200ドル!!」

すると反対側から誰かが「225ドル!」と叫んだ! 猪口才なヤツめ、オマエにはロゴピンに命を賭ける事ができるのか!(オレはできん) すかさずWARWICKは私の元へ駆け寄り、 再度ロゴホリックの意志確認を行います(笑)。

ロゴ: 「OK、それじゃ250!」

WARWICK: 「オー、250! ロゴホリックガ250ドル!!」

(コレで身の程知らずなアメリカ人も諦めるだろう)と思っていたら、その男は「275ドル!」と手を挙げやがった! カチンときたロゴホリック、(オレのロゴピンGETを阻止しようとしてるのはどんなヤローだ!)と、その面を拝んでやるべく背伸びをしてみると、なんとオレの知り合いコレクターがバツの悪そうな顔をしてコッチを見ているではないか(笑)! アンタってば、そんなにこのセットが欲しかったの・・・? よし、わかった! 今回はキミに譲ってやろう!(ホントにいいのか、ロゴホリック?)

またまた私の元へ意思を確認にきたWARWICK、突然ギブアップ宣言をしたロゴホリックを信じられないといった表情で、「ホントニイイノ? ホントニホント?」と何度も聞いてくれました。 このセットは一般に出回るのは世界で2セットしかないのだ!という事を何度も説明してくれるWARWICKおじさん、オレもだんだんと申し訳ない気分になってきてしまったので、手元のスポーツバッグを開けて中を見せ、事情を説明する事にしたのです。

ロゴ: 「実はオレ、もう1個のセットを既にGETしているの♪」

WARWICK: 「・・・・・。」

2つは欲張り過ぎたかね。 オレが両方手に入れていたら、世界で2セットが2つとも千葉の我が家にあったハズだったのに(笑)。 そんな事ばっかり考えてるから、オレの家はロゴハウスとか呼ばれちゃうワケやな。


もう、今回の旅行ったら大収穫だわ。 この勢いならどんなピンでも見つかりそうだね。 運よくレアなロゴピンを幾つもGETできたロゴホリック、今夜の枕元はこのピンにしちゃおかな♪

その時です。 1人ポケットのロゴピンを握りしめてだらしない笑顔を見せていた私を、突然呼びとめる男がいました。 彼はオレに見せたいロゴが1つあるというのです。 そうか、ロゴの鑑定依頼だね!? よろしい、今日は気分がいいから特別にタダで見てあげましょ♪(有料だったのか) 何でも出してみなさい、私の知らないロゴなどないのだから!!

気の弱そうな外人: 「コレナンダケド・・・。」

ロゴ: 「!!!」

(今回発見したのは右のロゴ! 表面の加工など、同じメーカーとしか思えないのだが・・・)

ロゴ: (こんなロゴ、知らねえ・・・。)

心配そうな外人: 「ドンナモンデショ?」

ロゴ: 「え? あー、コレ! ちょっと鑑定には数日かかるかもしれませんよ(汗)。」

親切な外人: 「ホシインデショ?」

ロゴ: 「はい・・・。」

もー、オレに譲るつもりで持ってきたなら最初からそう言ってよ。 ところで、このピンを手に入れた経緯をちゃんと説明すれば、ロゴホリックもきっと大喜びじゃないかしら? (さあ、全てを私に話してちょーだい♪)と思ったのだが、彼がこのピンをGETしたのは、今から15年以上前に知り合いの更に友だちというのがロンドンのHRCに訪れた時に入手したモノを数年前に譲ってもらった 、というややこしい話。 困っちゃったな、でもロゴピンに関してわからない事があったら、確かアイツを呼べばいいんだっけか?

オレ: 「ローゴーッ!!」

とかねえ。


そう言えば昨年、HRC名古屋のチャリティーベアを喜んでくれたあの小さな女の子、今年は来ているのでしょうかね? 世界中からPINDEXに集まる大人たちの中で、1人かわいいピンを求めて背伸びをしながらテーブルを覗き込んでいた彼女。 ピンの価値などにとらわれず、たくさんのコレクターたちと話をしながら、純粋にトレードを楽しんでいるその無邪気な姿がとても愛らしく、この1年間ずーっと気になっていたんだよな。

今年は会えるかな?

オレの事、覚えてるかしら・・・。

気になった私は、どうしても確かめてみたくなりました。

 

 

やっぱり、いた。

 

 

今年の彼女は小さなピンバッグを持ち歩き、ピンのトレードを楽しんでおりました。 3月にオープンした上野駅店のキャップをあげたら、とても喜んでくれました。 彼女に会った時、「オレの事、覚えてる?」と聞いたら、「YES♪」と言ってくれたのですが、「去年もキミに同じ質問をしたのは覚えてる?」と聞いてみると、本人よりも先に、隣にいたピンメーカーの社長夫人が大ウケしておりました。 でも、今年もキミに会えてよかったよ、なんか グッときちゃったね。 あと18年したらまたおいで、今度はもっと大きな帽子をあげようじゃないか(こんなの)! あ、ちょっと待て!! やっぱそんなに待てねーや!!!


今回のPINDEXもホントに楽しかったです。 今度はいつか日本でも大きなイベントをやってほしいもんだね。 来年のPINDEXは5周年という事で、もう今から準備を始めるとの噂も聞いています。 TAKちゃんはきっと既に来年の参加を心に決めている事でしょう。 そしてもちろんあの母娘も、必ず会場に現れるハズだ! 記念すべき第5回、1人でも多くの日本人コレクターが一緒に参加できる事を願っております。 20人くらいでツアー組んじゃいましょかね!? ツアコンできる人もいる事だし(笑)!

あけましておめでとうございました。 今年もよろしくお願いします!(次回のロゴスピは、春頃になる予定)

関連ページ:

ラスベガスPINDEX2000レポート (Vol.25

アムステルダムPIN−MARCH2001レポート (Vol.28

ラスベガスPINDEX2001レポート (Vol.31


Vol.34

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