Vol.9
よりマニアックに! <ディープな世界>
1. Las Vegas White Les Paul 3LC
2. Las Vegas White Les Paul 3LT
3. Aspen Black Rickenbacker 5 knobs
4. Aspen Black Rickenbacker 4 knobs
5. Singapore In Aid(s) of Children's Cancer Foundation '97
皆さん、コレクションは増えていますか? 私のコレクションはホームページを始めてからというもの、ロゴピンハントばかりしていたので、たいした変化はありません(笑)。 このところ、友人の結婚式でギターを弾いたり、なんじゃらファンタジーなるゲームに時間を費やしていたので、久々の更新です、ははは。
“よりマニアックに!” いい言葉だねえ。 これが “よりフェチに!” や、“さらなるオタク!” だったりすると、ますますアブナイ人になってしまいますが、HRCのピンにも、こだわればこだわるほど些細なマイナーチェンジがあり、中毒症の私としては、同じピンを15個買った時でさえ、ついつい配色ミスやピンの裏をチェックしてしまうのです。
上の写真、2本の白いギターピンを見てください。 どちらもラスベガスのホワイトレスポールと呼ばれるもので、見た目はほとんど同じなのですが、中国製と台湾製のものでは、約3ミリ大きさの違いがあります。 下の長いほうが台湾製。 このように2種類を並べてみないと、その大きさの違いには気がつかないので、やはりピンの裏の違いが重要になってくるのです。 レスポールギターに関しては、色や大きさはもちろん、実に様々なバリエーションがあるので、レスポールギターだけをそのうち特集してみたいな、と思っておりますが。
アスペンの黒いギターピン、この2つの違いがわかりますかね? よく見ると、ボリュームコントロールのツマミの数が違うんですよ。 上の5 Knobsのものが台湾製、下の4 Knobsが中国製です。 この2つは、どちらも縁の色がシルバー(Silver Trim)なのですが、台湾製の5 Knobsのものに限り、金色の縁取り(Gold Trim)の物もあり、とってもレア。 私の知り合いで、海外のコレクターとトレードした時、先方のトレーダーリストに、このアスペンのブラックギターがあったので希望したところ、中国製のものではなく、台湾製の5 Knobs、しかもゴールドが届いた!等と、そのおいしいトレード話をわざわざ電話で私に報告し、先日HRC東京で会ったときに見せてくれちゃった、なんとも猪口才なコレクターがいます。 クヤシイからその後アッという間にGETしてやった。
最後のバイクのピンは、2年前シンガポールで発売されたイベントピンなのですが、“Aid ” と表記されるはずのピンの中に、“Aids” と記されているバリエーションが存在するのです。 前例のギターピン等のように、ロングセラーのピンを再生産する際のマイナーチェンジではなく、こちらは1度しか生産されないイベントピンなので、明らかにエラー。 では、何故このような事態が発生するのか? それは、HRCのピンはたった1つの金型でつくられている訳ではないからだ、と思われます。 1つのピンを作るのに幾つの金型が用意されるかはわかりませんが、例えば4つの金型があって、そのうち1つだけがスペルミスなどのエラーがあったなら、全生産個数の25%はエラーピンになるのだろう。 そしてその数少ないエラーピンをめぐり、世界中の中毒症コレクターたちが争奪戦を繰り広げるわけだね。 いや、なんともディープな世界ではないですか。
2年前、97年の6月30日(月)。 私は社長に、「明日はHRC名古屋のオープンに行かなければならないので、会社を休みます!」 と、声高らかに宣言した。 そしてその夜、千葉くんだりから、はるばる新幹線で名古屋入り。 その足で、オープニング前夜のHRCを下見に行き、世界中のHRC関係者達のVIP前夜祭までしっかりレポートさせて頂きました。 楽しかったよ、わざわざ前夜祭用に作られるメニューってあるんだね、値段は書いてないんだよ。
そして、7月18日(金)、HRC横浜オープン。 さすがに横浜は仕事が終わってからでも行けるので、会社は休みませんでしたが、仕事を終え、5時ちょうどに会社を飛び出して横浜店へ。 早速マーチャンダイスをチェックすると、なんとオープン初日なのに、ロゴピンだけ売ってないではないか! どうして?
ここで話は戻りますが、実はHRC横浜のロゴピンにはエラーピンが混じっていたのです。 そう、全てではなく、数千個作られたロットの中に幾つか発見されたエラーピンは、“YOKOHAMA” ではなく、“YOKOHOMA” と、書かれていたそうな。 やはり私の予想は当たっていた。 ふっ、丸見えだぜ、ギフトクリエーションズ! 後日、店長さんに真相をうかがったところ、「全部工場に返しちゃったんですよ。」 とのなんとも悲しい返事。 オーッノーッ! 私なら全部買い取ったのにぃ(涙)。
このような、私の条件反射は今に始まった事ではありません。 例えば、買い物をして御釣りに5円玉を貰うたびに、古い書体で書かれた昭和33年以前のものではないかをチェックし、昔のギザギザ10円玉を発見すると、必ず使わずに家に持ち帰り、専用の貯金箱にしまい込む。 そんなことを20年も前(小学生の頃)から続けてるの、バカねえ。
しかしそんなある日、あれはバブルの絶頂期。 当時ピチピチの、いや、フレッシュな学生を演じていた私は、電車の中吊りの広告に、そう、たしかよくあるモノ系の雑誌の記事で、“昭和26年の10円玉が数万円で取り引きされている!” と書いてあるのを発見! 家にすっ飛んで帰り、すでに200枚以上貯まっていたギザギザ10円玉専用の貯金箱をひっくり返した中から、8枚も昭和26年の10円玉を発見した時の喜びは言葉では言い表せない程だったけど、ここでつらつら書き始めると、明日の朝になってしまうのでやめときます、それほど嬉しかったのさ。 でも、バブルがはじけた今、せいぜい高くても2千円くらいと知って、ちょっと残念。 人生いろいろ。
今日は眠いので、続きはまたのちほど。